【獣医師が解説】ペットの下痢対策:常備薬としてのディアバスター●

犬猫用の下痢止め「ディアバスター」とは?

こんにちは!今回は動物病院でよく使われる下痢止め「ディアバスター」について、薬剤師の視点からわかりやすくお話しします。このお薬は犬や猫の急性下痢に非常に効果があることで知られています。


ディアバスターの特徴と成分

ディアバスターには5種類の有効成分が入っており、それぞれが下痢の原因や症状を多角的に改善してくれます。以下に簡単に解説しますね。

1. タンニン酸ベルベリン

  • 主な働き:腸内で分解され、抗菌作用を発揮。腸内の有害細菌を退治し、腸の炎症や異常発酵を抑えます。
  • 特徴:胃腸への刺激が少なく、優しい成分です。

2. 次硝酸ビスマス

  • 主な働き:腸の粘膜や傷ついた部分を保護し、修復をサポートします。

3. ゲンノショウコ乾燥エキス

  • 主な働き:昔から「下痢止め」として使われる生薬で、腸を整え、早く下痢を改善します。
  • 由来:「飲めば効果がわかる=現(ゲン)の証拠」という名前からも、即効性の高さがわかります。

4. 五倍子末(ゴバイシ)

  • 主な働き:植物に含まれるタンニン成分が腸の働きを整え、下痢を改善します。

5. ロートエキス散

  • 主な働き:胃液分泌を抑え、胃腸の異常な動きをコントロール。これにより、下痢や腹痛を軽減します。

臨床データでわかる効果と安全性

実際のデータでは、下痢をしている犬にディアバスターを使ったところ、96.8%の改善率が報告されています。急性下痢への効果が特に高く、安全性も高いのが特徴です。副作用も少ないため、安心して使用できるお薬ですね。


整腸剤「ビオイムバスター」との使い分け

ディアバスターと同じメーカーが提供している「ビオイムバスター」という整腸剤との併用も有効です。それぞれの役割を以下のように分けて使います:

  • ディアバスター:急性の下痢に使用(速攻性あり)
  • ビオイムバスター:慢性の下痢や腸内環境の改善に使用(腸を整える)

また、中度~重度の下痢の場合には、これらを併用することで回復を早めることができます。データでは、併用の場合、完治までの平均日数が2.75日(単独では3.8日)と短縮されることがわかっています。


ペットの下痢対策:常備薬としてのディアバスター

犬や猫が下痢をする理由はさまざまですが、急な体調不良で動物病院に駆け込むことも珍しくありません。特に急性下痢の場合、適切な処置をすることで早く回復します。

動物病院を受診するまでの応急処置としてもディアバスターは非常に役立つため、ペットの常備薬として用意しておくことをおすすめします!


まとめ

下痢や嘔吐はペットの健康のサインでもあります。症状が軽ければ自然に回復することもありますが、元気がない場合や急な下痢が続くときは迷わず病院を受診してください。ディアバスターを上手に活用して、大切な家族であるペットの健康を守りましょう!

楽天での購入はこちら

Amazonでの購入はこちら