パピテインについて解説します!
今回は パピテイン という目薬について取り上げます。
この目薬は、イヌやネコの 創傷性角膜炎 や 角膜潰瘍 の治療に使われるもので、角膜の障害を改善する効果があります。
角膜ってなに?
角膜 は、目の表面を覆っている透明な膜です。
光が目の中に入るとき、最初のフィルターとなるとても重要な部分です。
これが傷ついたり炎症を起こしたりすると、視力に影響を与えることがあります。
成分と効果について
パピテインの主成分は アセチルシステイン。
これは、角膜を傷つける原因のひとつとされる 角膜コラゲナーゼ という酵素の働きを抑える役割を果たします。
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難しい説明
アセチルシステインには、角膜コラゲナーゼという酵素を阻害する作用があります。この酵素は角膜を傷つける原因となるため、その働きを抑えることで、角膜の治癒を助けます。 -
簡単に説明すると
角膜を傷つける悪い酵素をブロックして、角膜が元気になる手助けをしてくれるお薬です。
副作用について
パピテインの副作用は、とても少ないことで知られています。
臨床試験のデータを見てみましょう。
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イヌの場合
総症例:481例
副作用が出た症例:2例(0.42%)
内容:羞明感(まぶしさを感じる)1例、角膜ヘルニア1例 -
ネコの場合
総症例:814例
副作用が出た症例:1例(0.12%)
内容:刺激感1例
まとめ
副作用が出る頻度は非常に低いと言えます。安心して使用できるお薬ですね。
使用方法
通常、1回1~2滴を1日5~6回点眼します。
以下に点眼時のコツをまとめましたので参考にしてください。
点眼時のワンポイントアドバイス
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リラックスさせる
ワンちゃんやネコちゃんを後ろから抱きかかえて動かないようにします。
優しく撫でてリラックスさせてあげましょう。 -
目薬をさす準備
- あごの下に片手を添えて顔を真上に向けます。
- 親指と人差し指で目薬を持ち、残りの指でまぶたを軽く開きます。
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視界に容器を見せない
目薬の容器が見えると怖がることがあるので、後ろから目薬を近づけます。 -
こぼれたら拭き取る
目薬がこぼれた場合は、優しく拭き取ってください。 -
複数の目薬を使う場合
次の目薬をさす際は、5分以上間隔を空けることがポイントです。
パピテインは、イヌ・ネコの目を健やかに保つために重要なお薬です。
正しい使い方を守りながら、愛犬・愛猫の目の健康を守ってあげましょう
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